バタフリーの使い方と対策
前記事でバタフリーの基本型と基本戦法を紹介しました。
今回は前回紹介した「バタフリー」を使うにあたって、絶対に覚えておくべき事をお伝えします。
バタフリーは強いけど、隙はある。
現在のポケモン剣盾環境では、バタフリーのハメ戦法を凌ぐ手段は幾らでもあり、バタフリーで勝つためにはその全てを把握して丁寧に立ち回らなければいけません。
対策の対策を知らなければ、少し対策されるだけで崩され
ホントのホントに勝てません。
私は前作で「ビビヨン」ギミック構築で同じような事をしたことがありますが、やっている側は余裕でやっているように見えますが、実は精神をすり減らしていました。
単純なことの繰り返しで、対戦中も思考停止に陥りそうになりますが、相手はあらゆる方法でギミックを抜け出そうとしてきます。
バタフリーを使う側のあなたは、その手段を把握し対策を取った行動を選択しなければなりません。
思わぬ事態が起きたときは、キッチリ対処できるように勉強して知識を得たり、沢山対戦し経験を高めていってください。
「バタフリー」で勝ち続けるのは簡単なようでなかなか難しい…のかもしれません。
簡単に勝てるなら苦労しないぜえ
バタフリーの基本的戦法
まず、先日の記事でも書いたバタフリーの基本的戦法からどうぞ。
「ねむりごな」➡︎「みがわり」➡︎「ちょうのまい」➡︎「ぼうふう」のルートで相手を削っていきます。
バタフリーを出す。
確実にすばやさで上をとっている相手に、死に出しが望ましい。
安全を確認した場合、交代で出しても良いが、交代読みをされ、ぶん殴られた場合は、逆にこちらの負けが確定する。
「バタフリー」は死ぬほど柔らかいのだ。
①ねむりごな
すばやさで上をとっているポケモンと対面が成功したらまずこの技を打っていく。
97%で眠らせる。つまり97%でかなり有利な状態にすることが可能だ。
とても強い。
②みがわり
「ねむり」状態にすることが成功したらまず「みがわり」を置いて行こう。
「みがわり」を置いたターンで、相手のポケモンは2回の眠りターンを経過しているので、30%の確率で目を覚ましてしまう。
起きたら相手が攻撃技を押していても「みがわり」が守ってくれるので、次のターン①から再度スタートしよう。
起きなかった場合は、③に進もう。
③ちょうのまい
「みがわり」を縦に「ちょうのまい」を積もう。
「ちょうのまい」を1度積むことで「サンダース」などの最速130族まで抜くことが可能である。
相手の起きる確率は50%、ここで起きたら①に戻りまた体制を立て直そう。
目標回数「ちょうのまい」が積めるまで、ひたすら①から③を繰り返そう。
スカーフドラパルトまで考慮するなら、3回積む必要があるが、相手のパーティ構成と相談である。
④ぼうふう
「ちょうのまい」を2.3回積むことができたら誰よりも早くなれている為、攻撃に転じよう。
必ず攻撃する際は相手が「ねむり」状態で「みがわり」が残っているのが望ましい。
「ぼうふう」のヒット率は91%と不安定なので、眠ってない相手に打つのは非常に危険。
バタフリーで勝つためのmission
①バタフリーを出そう!
バタフリーを対戦で着地させるにあたって、必ず把握しとかなければいけない事があります。
自分より遅いポケモンに出す。
当たりやんけ!
と仰りたい気持ちも分かりますが、本当に本当で本当に大切なことなのです。
先攻とられたらぶん殴られて負けるよね。
サポートするポケモンを用意しよう!
バタフリーで安全に先攻を取らせるために、他のポケモンでバタフリーをサポートする「ギミック構築」と呼ばれるものが必要です。
とくせい「かげふみ」が強い!
前作で「ビビヨン」を活かすためによく使われていたのは、「こごえるかぜ」を覚えさせた「メガゲンガー」です。
とくせい「かげふみ」で相手に交代を封じ、「こごえるかぜ」を連打して相手のすばやさを下げた状態で倒してもらい、そこに「ビビヨン」を着地させます。
今作はメガゲンガーがいないので、おすすめはメガゲンガーと同じとくせい「かげふみ」の「ゴチルゼル」で「がんせきふうじ」を連打するのがとても良いと思います。
とにかく対面ポケモンのすばやさを下げろ!
他にも先日紹介した。「こうこうのしっぽ」トリックの「オーロンゲ」や
ダイマックスしたポケモンでノーマルタイプのダイマックス技「ダイアタック」を連打するもよいです。
頑張ってバタフリーをお膳立てしましょう!
バタフリーで勝つためのmission
②ねむりごなを当てよう!
晴れてバタフリーがすばやさ種族値で上をとって相手と対面できました!
おめでとう!!
ここからやっと害悪がスタートする訳ですが、まずそもそも「ねむりごな」が効かない相手や、状態があることを覚えておきましょう。
「ねむりごな」が効かない相手①
「くさ」タイプのポケモン
飛行技の「ダイジェット」環境の今、そもそも草タイプのポケモンを対戦で見かけることは少ないですが、
「ぼうふう」が草タイプに抜群のため、きっちり身代わりを残したり、ちょうのまいをつんだ状態で対面できれば、有利になる場合も多いです。
それでもバタフリーは種族値も低く、守りもペラッペラですので
種族値の高い「ゴリランダー」には押し切られてしまう事が多いです。不利です。
また環境に多い「カットロトム」は、草タイプも効かず、「くさ」「でんき」の複合タイプの為「ぼうふう」がばつぐんで入りません。超不利です。
ねむりごなが効かない相手②
ラムのみ持ち
現在の対戦環境で1番考慮すべきは、ラムのみ持ちのポケモンです。
「トゲキッス」や「ギャラドス」「サザンドラ」など抜きエースとして活躍させるために、かなり高い確率で持たせてあります。
選出画面で見極めることが困難なため、「ちょうのまい」を積んで、すばやさで上をとっていても「みがわり」を張っていない状態で対面してしまったら、とにかく神に祈りながら「ねむりごな」を押すしかないのです。
「ちょうのまい」を積み「みがわり」を残せている状態で対峙できたら2回「ねむりごな」を押しましょう。
「ラムのみ」なんて所詮1回使ったら終わりです。
ねむりごなが効かない相手③
「エレキフィールド」「ミストフィールド」
前作では限られたポケモンのみに許された「フィールド」を使う権利も、今作ではほぼ全ポケモンに与えられています。
どんなポケモンもでんきやフェアリータイプの攻撃技があれば、ダイマックス技の「ダイサンダー」「ダイフェアリー」でフィールドを張ることができます。
「エレキフィールド」「ミストフィールド」を展開すれば、飛行タイプや特性「ふゆう」で浮いているポケモン以外は「ねむり」状態になりません。
ただし、既に張ってある場合のみ有効で、「すばやさ」で上をとっていた場合フィールドを張る前に眠らせてしまえばどうと言うことはない
もしも既にフィールドが張ってある場合は、みがわり連打でターンを稼ごう。
ねむりごなが効かない相手④
「ねむり」状態にならない特性。早く起きる特性。
「やるき」➡︎「バリヤード」
「スイートベール」➡︎「マホイップ」
「はやおき」➡︎「ダーテング」
ねむり状態にならない特性は、あまり多くないですし、優先で採用されることもありません。
ただでさえマイナーポケモンのマイナーな特性なので、あまり考慮する必要はありませんが、一応頭に入れておきましょう。
バタフリーで勝つためのmission
③「みがわり」で身を守ろう
無事に相手をねむり状態にできたら、「みがわり」を張りましょう。
必ず意識してほしいのは、「みがわり」を張っていない状態で、次の④にいくのはやめましょう。
必ず「みがわり」がある状況で安全に積み行動を行いましょう。
この段階で危険なのが「みがわり」を無効にしてくる技や特性です。必ず覚えておき、危険を回避できるようにしましょう。
みがわりが無効になる技
①音技全般。
「ハイパーボイス」「うたかたのアリア」「オーバードライブ」などの音技は身代わりを貫通してバタフリーを攻撃してきます。
詳しくはポケモンwikihttps://wiki.xn--rckteqa2e.com/wiki/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:%E9%9F%B3%E3%81%AE%E3%82%8F%E3%81%96
「ストリンダー」「ラプラス」「エーフィ」など音技を使うポケモンが相手の構築にいた場合は気をつけましょう。
②連続技
「ドラゴンアロー」「ロックブラスト」「つららばり」「ミサイルばり」
連続技は、「みがわり」を壊しながらバタフリー本体にダメージを与えてくる。
「ドラパルト」「パルシェン」「コオリッポ」「ドサイドン」など連続技を持っている可能性があるポケモンには気をつけましょう。
③その他みがわりを貫通する技
「のろい」「アンコール」「かなしばり」「ちょうはつ」
みがわりが無効になる「とくせい」
とくせい「すりぬけ」を持つポケモンは、バタフリーの身代わりを無視して攻撃してきます。
「ドラパルト」「シャンデラ」「オンバーン」など、すりぬけを持つポケモンへの警戒は怠らないようにしましょう。
④その他先制技にも注意
「バタフリー」は物理防御がかなりひくいので、「でんこうせっか」「かげうち」「バレットパンチ」などの先制技だけでもかなりのダメージを受けてしまいます。
先制技で体力を削られると、後々のハメに体力が足りない事態に陥ることがありますので、注意しましょう。
とくせい「いたずらごころ」による「でんじは」で麻痺を入れられたりするのも注意が必要です。
バタフリーで勝つためのmisson
④ちょうのまいを積もう
積み技「ちょうのまい」は言わずと知れた高性能の詰み技で、「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」を1段階上げる効果があります。
「ちょうのまい」を積む目的は、いつくかあります。
①対面しているポケモンの次に出てくるポケモンより、早く行動できるようになる事
②決定力を上げて、「ねむりごな」の施行回数を減らす事。
「ちょうのまい」何回積む??
①②の条件を満たすために何回「ちょうのまい」を積めば良いでしょうか?
「130抜き」であれば1回。
環境にいる最高速度「142族」のドラパルト抜きなら2回。
こだわりスカーフ持ちのドラパルト抜きまで考慮するなら3回の積み行動が必要になります。
「ちょうのまい」4回以上は不要!?
より「とくこう」や「とくぼう」を高めた方が、対面で有利になると考え、4回以上も「ちょうのまい」を積むことはやめたほうがよいです。
97%で当たる「ねむりごな」は最強ではありません。
私は3%を何度も引いて負けてきました。
「ちょうのまい」でいくら「とくぼう」が上がっていても物理で殴られたら、一撃で致命傷です。
3%でハズレんだぞ!何回も打つな!死ぬぞ!!!
ギミックを回避されそうになったら
もし、前述した様々な方法でギミックを回避されそうになったら…
①再展開する。
②アタッカーとして殴る!!
とにかく何もしないってことだけは避けよう!
もうひとつの「バタフリー」のつよさ
選出誘導力がエゲツない!!
「バタフリー」に勝つには、必ずバタフリーより「すばやさ」が早いポケモンは絶対です。
その他上に書いたような、ギミックを回避するポケモンを誘導します。
「出さないことも強い」それがバタフリーです。
バタフリーを使いたい方、バタフリーに悩まされている方にこの記事がお役に立てたら幸いです。