被害者の実名報道って昔は当たり前だったらしい。
京都アニメーション放火事件で実名報道がなぜ必要だったのか?
8月27日、NHKは7月18日に起きた「京都アニメーション放火事件」の被害者の方の実名報道をしました。
事件当初報道された被害者は、遺族の了承を得られた10名に留まりましたが
【実名報道についての考え】
NHKは、事件の重大性や命の重さを正確に伝え社会の教訓とするため、被害者の方の実名を報道することが必要だと考えています。 そのうえで、遺族の方の思いに十分配慮をして取材と放送にあたっていきます。 —NHK NEWS WEB(2019年8月27日)
という謎の理論により、実名報道に反対していた遺族の気持ちに寄り添うことなく、全ての被害者が実名を報道されてしまうことになりました。
実名報道で声を上げたタレント達
今回NHKが遺族の反対意見を押し切ってまで実名報道をした理由に挙げていたのが
事件の重大性や命の重さを正確に伝え社会の教訓とするため、被害者の方の実名を報道することが必要だと考えています。
という言い分で強行された実名報道に、様々な人が声を上げています。
メンタリストDAIGOさん
メンタリストDAIGOさんはネットニュースやTwitterのトレンドにもあがるくらい感情を露わにして怒っていました。
動画は必見です。
小籔千豊さん
お笑い芸人の小籔千豊さんも、
「実名報道のメリットがわからない、被害者の親が嫌と言っているのに、何が知る権利やねん」とコメントしている。
せやろがいおじさん
youtubeのご意見番せやろがいおじさんも叫んでいます。
西川貴教・中居正広
フジテレビ系列で9月1日に放送された
「ワイドナショー」で実名報道の是非を問われました。
西川貴教は「誰の為のファーストか」
中居正広は「公表してくださいと僕は思えない」
と其々コメントしています。
実名報道について他局がコメントが控える中、番組で取り上げたフジテレビも凄いと思います。
何故「実名報道」か
ここでNHKが実名報道をした理由をもう一度見てみましょう。
事件の重大性や命の重さを正確に伝え社会の教訓とするため、被害者の方の実名を報道することが必要だと考えています。
私が小学生の頃起きた、阪神淡路大震災でも確かに死傷者全ての実名報道をされていたのは覚えています。
その後、様々な痛ましい殺人事件や事故の報道で、加害者の名前は報道されず、被害者の名前のみ報道されるのを見てきました。
果たして死傷者の名前を、遺族の反対を押し切ってまで報道することが、本当に社会の為になるのでしょうか??
社会の教訓って何でしょう、亡くなった方々の名前を見て、「地震対策しっかりしなきゃなあ…」とか「突然殺されないように気をつけなきゃなあ」とか思う事が教訓でしょうか?
それならば実名報道の他に手段があると思います。
その為に必ずしも実名報道が必要とは私も思えません。
人を傷つける「実名報道」をやめる
人の役にたつ番組作りを
地震対策を世間に教訓として持たせる事が目的なのであれば、地震対策を主とした番組を作って何度も発信をすれば良いし、
具体的な地震対策が学べる方が実名報道より明らかに社会の教訓になる。
殺人事件や誘拐事件などに巻き込まれるのを防ぐような教訓を世間に持たせるのであれば、それを対策するような番組を作れば良い。
その方が実名報道より明らかに役にたつ。
「実名報道」すれば社会の教訓になるといった概念は、捉え方を完全に視聴者に委ねたものなので私だったら
へぇー怖いなあーっ
とその場で思うだけで特に行動することは無いと思います。
社員の教訓が本当に目的なら、もっと良い方法があるということですね
実名報道の本当の目的は!?
NHKや各民放などの報道機関は、ボランティアではなく営利団体なので、実名報道をすることで何かしら営利的に良い効果が有るのではないでしょうか?
メンタリストDAIGOさんや、NHKから国民を守る党の立花氏は
悲惨な殺人事件など精神的に視聴者の不安を煽る報道ほど、購買意欲も上がると言っています。
それが定かかは知らないけどね
営利団体である事は仕方ない事ではありますが、報道機関のあり方と本当の目的を見失なわないようにしてほしいものですね。