依存症患者に対する社会の目を優しく
依存症って聞くと何を思い浮かべますか?
薬物、お酒、ギャンブル。
依存症と診断される程のめり込んだ人たちは、自分の力だけではその状態から脱することが出来ないくらい大変な状態になってしまいます。
特別な治療施設で長期にかけて治療しなければ、改善することは難しいし、それでも完全に治療はほぼ不可能で、大抵の場合一生依存症と付き合っていくことになります。
対策は日常、依存しているものから出来るだけ身を離す。関わらないこと。
お酒だった場合は、一滴も飲まない。
ギャンブルだった場合は、やらないし出入りしない。
薬物だった場合は、、二度としない!
本人がもう2度としないと心に誓っていても、一度ヒビが入ったダムはすぐに決壊し、また依存の苦しい日々に戻ってしまいます。
勿論本人の心が弱い事も大きな原因のひとつにあるかもしれませんが、
依存症は病気であり本人にはどうしようもできない場合が殆どなのです。
「田代まさしがだらしない」じゃなくて、「薬物依存が恐ろしい」で報道するべき
社会の教訓となる報道を!!
報道番組で度々とりあげられる、有名人の薬物による逮捕のニュースですが、
ニュースの趣旨はどうしても、薬物ではなくてそれを使用した人に矛先がいってしまいがちです。
「まさかこの人が、薬物なんてするとは思わなかった。」
「だらしない。非常識。犯罪者。」
そんな方々が、復帰する時も、犯罪者を復帰させるなだの矛先は当然本人に行きます。
「薬物はやってはならないこと」田代まさしはそれをやってしまった。これは間違いないことですが、
薬物依存症がどれだけ恐ろしい事か、薬物依存症のことをもっと視聴者に伝えるのが報道の本当のやるべき事だと思います。
田代まさしさんがやったこと
ドラッグを憎め!と伝えること
田代まさしさんは、依存症患者でありながら、ドラッグに苦しむ人を救いたいと、様々な媒体を通じて世間に呼びかけてきました。
その中でよく言われていたのが、
自分も依存症患者で、今も闘病中である
ということでした。
わざわざ人の前に立ち自分の過去の醜態を暴露し、同じような悩みで苦しんでいる人を救うために行動を起こす事は生半可な覚悟では出来ません。
きっと2度としないと心に決めたからできた事だし、
そのような立場に立つ田代まさしという「元薬物依存症患者」がまた薬物に堕ちるという現実が、
どれだけ多くの人に対しての裏切りになるかも本人が一番理解していると思います。
そんな人でもまたやってしまうのが薬物です。
田代まさしさんは今回身をもって「薬物は本当に恐ろしい」という事を伝えてくれました。
あの坂本金八も「ドラッグを憎め」と叫んだ
第7シリーズ。丸山しゅうという生徒。
15年ほど前に放送された、ドラッグをテーマにしたショッキングな回。
印象に残っている人も多いと思います。
Hey!Say!JUMPの八乙女光演じる丸山しゅうという生徒は友達想いの心優しい生徒でした。
仕事がうまくいかずドラッグに手を出した父と、自分を虐待し続けた母を持ち、
最後は両親と離れ離れになったのが原因で、自らもドラッグに手を染めてしまいます。
最後のホームルームで、禁断症状で地面を這いつくばり、床に落ちた水滴を舐めるしゅうをみて坂本金八はこう叫びます。
しゅうはいい奴です。そのいい奴がこうなっちゃうんだぞ。よく見とけ!そして、一生涯忘れるな。ドラッグを憎め!しゅうのためにドラッグを憎めぇーーー!!!
