「自分の若い頃は◯◯だったのに」という考えを押し付ける指導者になるな
部下に尊敬されたいと思いますか?
どの組織においても、新人や部下の育成は必ず必要な分野です。
当然のことですが世の中には様々な人間がいて、育成はマニュアル通りにはいきません。
「年齢」「性別」「価値観」「文化」など、国際化や社会の多様化が進み、社内教育は更に難しくなりました。
部下がうまく育たない。
部下が言うこと聞いてくれない。
どの組織にもそんな悩みはつきものです。
最近の若い奴は、、という考え方
そんな中未だに組織の中で、
「私の時代は、もっと厳しかった」
「最近の若い子は甘い」
などと教育するべき上司側が宣う(のたまう)姿を誰しも一度はみたことあるのではないでしょうか。
現代に蔓延る「最近の若い子は..」という言葉は、主に30代から40代以降の世代が、10代から20代の若者に対して使われることが多いです。

言葉の意図として読み取れるのはこうです。
「私は指導者として1人前であり、私は悪くない」
「悪いのは甘い考えの未熟者のせい」
「私はもっと過去に辛い思いをしてきたからこそ今立派に働けている」
「私のように立派に育つには、もっと辛い思いをしてきた子ではないとわかりあえない」
なんて無責任な言葉なんでしょうか
自分の指導能力不足を棚にあげていますし、
指導すべき大切な存在を全て見捨てたような意味に捉えられます。
「私の時代はもっと厳しかった」という言葉は、指導者が使うべき言葉でもないし、使ったところで周囲からの反発を生むだけで良い効果になることはありません。
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人材育成はとても難しいこと
人材の育成は、とても難しいことです。
育成マニュアルや教科書みたいな教材は、全ての人にそれが合うはずがありませんし
指導者との相性も歓迎します。
「うまく育たない」
「言うことを聞かない」
はっきりとした原因を探すのは至難です。
育成する側、育成される側のどちらかに極端に問題がある場合もありますが、多くの場合どちらにも原因は何かしら隠れています。
自分だけのせいでも、相手だけのせいでもないよね
その原因を探り、焦らず現状より少しでも良い状況に持っていける努力をつづけましょう。

人材育成で指導者が意識すべき事
①比べない
②焦らない
③人として興味を持つ
④欠点より「できること」をみてあげる
④自分も共に育ててもらっている事
実るほど、こうべを垂れる稲穂かな
人材の育成は難しいですが、組織にとって欠かせない仕事です。
任せられているという事とは、それだけ組織に信頼と期待をされているという事です。
新人を育てているのではなく、育ててもらっているのは自分という意識がとても大切です。
良い信頼関係を構築し、お互いにゆっくりでも成長できるのなら、それは大成功なのかもしれませんね。