吉本興業「エージェント契約」を導入
闇営業騒動で、カラテカ入江さんの吉本解雇。
宮迫さん亮さんの記者会見!
メディアでの松本人志さん、加藤浩次さんをはじめとした所属タレントの厳しい発言。
そして岡本社長の記者会見。
本当にいろんな事が起きた中で、
「パワハラ」「契約書がない」「ギャラが少ない」など
多くの問題が取り上げられました。
吉本興業闇営業騒動からのまとめ記事はこちらをごらんください⬇︎
吉本興業が今後取り組むのは以下の3つです。
吉本興業「3つの取り組み」
①契約書を全所属芸人と交わす
今まで「契約書」が存在していなかった。所属芸人全てと正式に「共同確認書」という名目の契約書を交わすことが決まりました。
②「エージェント契約」の導入
従来の芸能活動の仕事の獲得・契約交渉の締結などに、スケジュール管理調整などを含めた「マネジメント契約」と別に
スケジュール管理調整などのマネジメント部分を取り除いた「エージェント契約」を導入することに決めました。
③契約の選択できる
上記の「エージェント契約」を導入するにあたり、
所属芸人全てに「マネジメント契約」と「エージェント契約」を選択できるようになります。
じゃあ!エージェント契約になったらどう変わるのさ!
「エージェント契約」の特徴
①フリーランスに近い契約
エージェント(代理人)となる吉本興業が、クライアント(依頼主)の仕事内容にあった芸人に仕事を依頼します。
仕事を受けるかどうかは芸人次第。これによって仕事を選択できるようになります。
ギャラの取り分なども見て判断することができるため、ギャラ問題の解決策としても機能すると考えられます。
自分で仕事を選べる分、自由度が高くなりよりフリーランスに近い働き方が可能です。
しかし、フリーランスと違い、吉本興業を挟むことで吉本芸人というブランドは保たれるので、クライアント(依頼主)に買い叩かれる確率は下がります。
吉本興業がピンハネしないかぎり大丈夫!
②自分を売り込む力が必要
仕事を選べるという契約で一見自由な契約にみえますが、仕事をくれる吉本興業側に自分を売り込む力がないと、仕事が貰えなくなります。
芸人側の可否を待つ手間があるので、「この人に依頼したい」と思って貰う必要があります。
「エージェント契約」は社会的認知がないと厳しい契約である
よって、エージェント契約は自分の強みを把握して常に向上を目指し続けるものだけが安定した仕事を獲得できる、弱肉強食の厳しい世界です。
よって今から売れる為に努力している芸人には、かなり厳しい契約内容になるため、ほとんどが「マネジメント契約」となるでしょう。
既に社会にある程度認知があり、世間に必要とされている人気芸人に関しては選択の余地があります。
ギャラ問題の解決策が「エージェント契約」なら未だテレビなどのメディア露出が少ない若手芸人に対しては全く意味のないものになります。
ただ、ピンハネを止めるだけで良いのだ
③「マネジメント契約」の方が仕事を依頼しやすい?
「マネジメント契約」の場合。仕事を受ける、受けないを芸人本人と、その度に交渉する必要がないのでクライアントにスムーズに仕事依頼の返事が可能なのに対して、
「エージェント契約」は芸人本人とギャラ交渉などを行いその後、クライアントに仕事依頼の返事をするので、ひと手間多くなります。
出演依頼をしたクライアント側が、どうしても呼びたい芸人として指名されない限り、吉本興業側は交渉の手間がない「マネジメント契約」の芸人に仕事を与える方がスムーズです。
④ドッキリが不可能になる
芸人と吉本興業側が、事前に仕事内容やギャラ交渉をするので「エージェント契約」している芸人には、
「何も知らされていない」という状況をつくるのが難しくなります。
よってドッキリの仕事を振るのも難しくなるでしょう。
まとめ
ギャラ問題の解決策が「エージェント契約」なら未だテレビなどのメディア露出が少ない若手芸人に対しては全く意味のないものになります。
結局ギャラをピンハネするかしないかは、クライアント(依頼主)と直接交渉する吉本興業次第です。
システムを変えるだけでは、吉本興業が闇のないホワイトな会社に変わる事は難しいかもしれないれません